渋谷FMラジオ番組に二宮社長出演
渋谷のFM局「渋谷のラジオ」の場組の一つである、「渋谷商店部 お店に行こう!」の中で、二宮社長がインタビューを受け、その内容が4月18日にオンエアーされました。
当日は、日本経済大学の石松宏和教授が2名の学生さんと、インタビュアーとして来社されました。
インタビューでは、ハラール食品の詳細や、日本におけるハラールの現状、渋谷でハラール食が食べられるレストランについて尋ねられました。
以下に質疑応答の内容について、簡単に記しましたのでご覧ください。
Q1:ハラールとはどのようなものですか?
Answer:ハラール食材は、戒律に則って処理した食材をはじめ、アルコールや豚肉を使わないなど、厳しい制約があります。ただハラールというのは、食品のみならず、衣服や化粧品など、生活を取り巻くあらゆるものが対象となります。反対に戒律に反したものを「ハラーム」と呼びますが、ハラールとハラームとを合わせて、一つの概念をなしています。
Q2:ハラール食品の販売を始めたきっかけは?
Answer:私は以前、保険会社に勤めており、金融業界に身を置いていました。前職を辞した2000年頃、何か形のある商材を扱う仕事がしたいと思い、インドネシア食品の輸入・販売を始めました。そんな時、ある敬虔なムスリムのインドネシア人の老人と知り合い、彼から「日本には、(ムスリムが)食べられるパンがない」と告げられたのがきっかけです。というのも、当時の日本の市場に出回っていたパンは、製造過程で使用するショートニングやイースト菌などに、ハラールでないものが使われていたからです。一念発起した私は、インドネシアで二日間の講習を受け、製造プロセスを学び、帰国後にハラールパンの製造に乗り出したのです。
Q3:日本におけるハラールの現状は?
まずは、日本在住のムスリム向けのマーケットです。
当社では20年前から、インドネシアを中心に、彼らが何を求めているかを察知し、輸入を行っております。また、ホテルやレストランに向けて、食材の提供だけではなく、ハラール対応を目的としたセミナーや勉強会を開催し、調理方法の紹介やメニュー開発のお手伝いをさせて頂いております。
昨今では、企業のグローバル化に伴い、社内食堂における外国人社員への対応が迫られています。二宮ではハラールはもちろん、ベジタリアン、ヴィーガンなど、「食の多様化」を見据えた取り組みを行っています。
さらに近年では、日本においても国際的なビッグイベントが相次いで開催され、それに伴い海外から多くのムスリムが訪れています。
大阪の「G20」、山口県きらら浜で行われた「世界ジャンボリー」、「冬季アジア大会」、2019年の「ラグビーワールドカップ」などが、記憶に新しいところです。選手や関係者を受け入れるホテルや宿泊施設では、早急のハラール対応を迫られています。これまで二宮は、それらの要請に応じて、ハラール食材の提供を含め、あらゆるアドバイスを行ってきました。新型コロナ禍の影響により、一時的にインバウンドの数は減少していますが、この流れはいずれ復活するものと考えています。
Q4:渋谷にある、ハラール食が食べられるレストランは?
Answer:「CINTA JAWACAFE 渋谷店」がおすすめです。また、グローバルダイニング社が経営する「権八」では、可能な限り、ハラール食の要請に対応するべく努めています。恵比寿にある「ラーメン帆のる」では、白湯スープ、鶏チャーシュー入りのハラールラーメンが大人気です。
Q5:リスナーに向けてのメッセージは?
Answer:国内で、ムスリムと食事に行くと気づくのですが、彼らは自分が口にする「肉」に対する意識が非常に高いです。
ハラールミートのみを食し、戒律に則っていない方法で処理した肉は食べません。また今は、4月13日からはじまった「ラマダーン(断食月)」の最中ですが、彼らは日中に食べることはおろか、一滴の水を飲むことも出来ません。弊社にも6名のムスリムが在籍していますが、のどの渇きに耐えながら懸命に働いています。我々日本人には想像がつかないかもしれませんが、ムスリムは、日頃から厳粛な戒律の中で生きています。もしあなたが、友人のムスリムと食事に行く機会があったら、そんな彼らのおかれた状況を理解し、気遣いを示してあげてください。
当日は、日本経済大学の石松宏和教授が2名の学生さんと、インタビュアーとして来社されました。
インタビューでは、ハラール食品の詳細や、日本におけるハラールの現状、渋谷でハラール食が食べられるレストランについて尋ねられました。
以下に質疑応答の内容について、簡単に記しましたのでご覧ください。
Q1:ハラールとはどのようなものですか?
Answer:ハラール食材は、戒律に則って処理した食材をはじめ、アルコールや豚肉を使わないなど、厳しい制約があります。ただハラールというのは、食品のみならず、衣服や化粧品など、生活を取り巻くあらゆるものが対象となります。反対に戒律に反したものを「ハラーム」と呼びますが、ハラールとハラームとを合わせて、一つの概念をなしています。
Q2:ハラール食品の販売を始めたきっかけは?
Answer:私は以前、保険会社に勤めており、金融業界に身を置いていました。前職を辞した2000年頃、何か形のある商材を扱う仕事がしたいと思い、インドネシア食品の輸入・販売を始めました。そんな時、ある敬虔なムスリムのインドネシア人の老人と知り合い、彼から「日本には、(ムスリムが)食べられるパンがない」と告げられたのがきっかけです。というのも、当時の日本の市場に出回っていたパンは、製造過程で使用するショートニングやイースト菌などに、ハラールでないものが使われていたからです。一念発起した私は、インドネシアで二日間の講習を受け、製造プロセスを学び、帰国後にハラールパンの製造に乗り出したのです。
Q3:日本におけるハラールの現状は?
まずは、日本在住のムスリム向けのマーケットです。
当社では20年前から、インドネシアを中心に、彼らが何を求めているかを察知し、輸入を行っております。また、ホテルやレストランに向けて、食材の提供だけではなく、ハラール対応を目的としたセミナーや勉強会を開催し、調理方法の紹介やメニュー開発のお手伝いをさせて頂いております。
昨今では、企業のグローバル化に伴い、社内食堂における外国人社員への対応が迫られています。二宮ではハラールはもちろん、ベジタリアン、ヴィーガンなど、「食の多様化」を見据えた取り組みを行っています。
さらに近年では、日本においても国際的なビッグイベントが相次いで開催され、それに伴い海外から多くのムスリムが訪れています。
大阪の「G20」、山口県きらら浜で行われた「世界ジャンボリー」、「冬季アジア大会」、2019年の「ラグビーワールドカップ」などが、記憶に新しいところです。選手や関係者を受け入れるホテルや宿泊施設では、早急のハラール対応を迫られています。これまで二宮は、それらの要請に応じて、ハラール食材の提供を含め、あらゆるアドバイスを行ってきました。新型コロナ禍の影響により、一時的にインバウンドの数は減少していますが、この流れはいずれ復活するものと考えています。
Q4:渋谷にある、ハラール食が食べられるレストランは?
Answer:「CINTA JAWACAFE 渋谷店」がおすすめです。また、グローバルダイニング社が経営する「権八」では、可能な限り、ハラール食の要請に対応するべく努めています。恵比寿にある「ラーメン帆のる」では、白湯スープ、鶏チャーシュー入りのハラールラーメンが大人気です。
Q5:リスナーに向けてのメッセージは?
Answer:国内で、ムスリムと食事に行くと気づくのですが、彼らは自分が口にする「肉」に対する意識が非常に高いです。
ハラールミートのみを食し、戒律に則っていない方法で処理した肉は食べません。また今は、4月13日からはじまった「ラマダーン(断食月)」の最中ですが、彼らは日中に食べることはおろか、一滴の水を飲むことも出来ません。弊社にも6名のムスリムが在籍していますが、のどの渇きに耐えながら懸命に働いています。我々日本人には想像がつかないかもしれませんが、ムスリムは、日頃から厳粛な戒律の中で生きています。もしあなたが、友人のムスリムと食事に行く機会があったら、そんな彼らのおかれた状況を理解し、気遣いを示してあげてください。
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